2024.01.19
今すぐできる 防災のための家具のレイアウトチェック
こんにちは!
埼玉県川越市の暮らしと住まいの性能向上リノベーション専門店
りのびえ 埼玉店 プランナー 輪湖です。
1月17日は、29年前に『阪神・淡路大震災』が発生した日でした。
各メディアで報道され、改めてその惨状をよく知って、記憶にきざみ
対策を講じなくてはと、思いを新たにしました。
今回は今、すぐにできる防災対策として
家具のレイアウトのチェック、変更を中心にお伝えします。
近年発生した地震でケガをされた方の原因を調べると、
約30~50%の方が家具の転倒や落下・移動が原因でケガをされたという
調査報告がでています。
東京消防庁 『家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック』
家具の転倒・落下・移動を防止することは災害時のケガを防ぐために
とても重要です。
災害救助のプロフェッショナルの東京消防庁が作成した
『家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック』がイラストや画像を使って
とても分かりやすくまとまっていて、ぜひ一度目を通していただきたい
内容になっています。
今回はその『家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック』のなかから
家具レイアウトに関するイラストを抜粋し、お伝えさせていただきます。
防災のための家具の配置 3つのチェックポイント
チェックポイント①
今置いてある家具や家電が倒れたり、移動してしまった際に、避難通路・ドアをふさがないか?
お部屋のドア付近
下図のように、ドア付近に、背の高い棚や冷蔵庫がある場合、
転倒したり移動してドアを塞いでしまうことがあります。
可能な限り、右図のように、転倒・移動してもドアを
塞がない位置に移動しましょう。
*イラスト:東京消防庁 『家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック』*
廊下側のドア付近
廊下に書棚やストック用の棚がありませんか?
下図のように、廊下側のドア付近に家具があると、転倒してドアを塞いでしまうことがあります。
可能な限り、右図のように、転倒・移動してもドアを
塞がない位置に移動しましょう。
*イラスト:東京消防庁 『家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック』*
チェックポイント②
今置いてある家具が倒れた際に、身体が押しつぶされないか?
座る場所・寝る場所
未明の時間帯に起きた阪神淡路大震災では
就寝中、倒れてきた重たいタンスの下敷きになって動けず
逃げ遅れてしまう事例が発生しました。
可能な限り、右図のように家具の高さや、置く向きなど
変更しましょう。
*イラスト:東京消防庁 『家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック』*
チェックポイント③
窓際に重量物や転倒、落下しやすい物が置いていないか?
窓ガラスを割ってしまいガラスが飛散したり、窓から外に
落下してしまう危険があります。
可能な限り、窓際から離れた位置に変更しましょう。
*イラスト:東京消防庁 『家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック』*
3つのチェックポイント、知ってる!当たり前のことと思われましたか?
初めて知ったという方もいらっしゃるのではないかと思います。
防災のために、まずはどんなことが危険なのかを知ることが必要です。
危険がある、と分かったら、危険を可能な限り減らす。
すべての家具のレイアウト変更は不可能かと思いますが、
まずは避難経路として最適な動線やドア近辺の家具に絞って、
より安全になる方法を考えてみてください。
家具の転倒、移動防止金具も有効です。
一番、有効なのがL型金具などで、家具を壁に直接ネジで
固定する方法がもっとも効果が高いと言われています。
ただし、家具、壁面、金具に十分な強度が必要です。
これからリノベを計画されている場合は、
室内の防災という視点からもご要望が多いのが
置き家具から作り付け収納や家具にしたい、というご要望。
例えば、個々の収納家具はやめて、壁面に固定する壁面収納にしたい
タンスは処分してクローゼットにしたい等々。
加えて、収納の扉には耐震ラッチをつけたい
ペンダントライトはやめて、ダウンライトやシーリングライトにしたい
窓ガラスは防災安全合わせガラス、あるいは飛散防止フィルムを。
年々、こうしたご要望をいただくことが増えています。
もしもの時に備えて、何か1つ手をつけると
その分、安心が増えます。
ぜひ、1つ始めてみてください。
では また
埼玉店 輪湖